2014年3月9日日曜日

スリーター・キニー / スリーター・キニー


スリーター・キニー / スリーター・キニー

Sleater-Kinney / Sleater-Kinney(1995年リリース)
①Don't Think You Wanna ②The Day I Went Away ③A Real Man ④Her Again ⑤How to Play Dead ⑥Be Yr Mama ⑦Sold Out ⑧Slow Song ⑨Lora's Song ⑩The Last Song

【アルバムについて】
2006年の初夏、スリーター・キニーの活動停止が発表された。会社でこの突然のニュースを知った俺は酷く動揺し、仕事が手につかなかった。こんなことはホントに久しぶりだった。彼女達の音楽を初めて聴いたときは、その出会いに感謝した。完璧だった。彼女達は俺のジョーイ・ラモーンだった。サーストン・ムーアだった。それ以上だった。

スリーター・キニーはオリンピア出身のベースレスの女性3人組で、所謂Riot Grrrlの系譜にあるものではビキニ・キル以降、最も有名になったバンドのひとつではないだろうか。このセルフタイトルの1stアルバムでは、ドラマーがまだジャネット・ワイスになる前ということもあり、ギターも含めて演奏がヘタクソだし、録音状態も良くない。だが、この初期衝動的な勢いと歌詞の生々しさはパンクそのものだ。

【オススメ度】★★★★☆
Riot Grrrlみたいなシーンに理解がある人には無条件でオススメするが、一般的なウケは悪いだろう。初めて聴く方には、ブレイクした3rdアルバム『ディグ・ミー・アウト』や、デイヴ・フリッドマンがプロデュースした最後のアルバム『ザ・ウッズ』あたりが無難だが、この『ザ・ウッズ』をはじめとする後期のアルバムになるとガレージやパンクというよりもロックバンド然とした楽曲とサウンドに昇華されており、好みの分かれるところ。個人的には荒々しさが残る2ndアルバム『コール・ザ・ドクター』と、俺の琴線に触れまくる楽曲揃いの『ザ・ホット・ロック』を推したい。(k)

【hiroumiの感想】
90年代のある日、ロッキング・オンを見ていたら輸入盤の紹介ページにひっそりと載っていたジャケット。「お、キンクスの"The Kinks Kontroversy"か!?」と思ったらジャケットに写っているのは女性メンバーで、なかなかやるなと思った。何年かあとにそのアルバム"Dig Me Out"を聴いてそれなりに気に入っていたが、他のアルバムを聴く機会はその後無かった。調べてみるとその"Dig Me Out"は3枚目のアルバムで、初期からすでにスタイルは確立されているというか、徹底していたんだなと思った。だけどメッセージなども含めて、その徹底ぶりが今の時代にはそぐわないのかなと思ったりもする、世の中が軟弱なんだよね。



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